三雲岳斗 アスラクライン

アスラクライン (電撃文庫)

アスラクライン (電撃文庫)





ごく普通の高校生である夏目智春。彼が他と違うのは幽霊がついていること。しかも美少女の。両親の再婚を機に一人暮らしを始める智春。美少女が智春の元にトランクを届けてから彼の周囲には悪魔からマフィア(?)まで物騒な人たちが登場し、生活は平凡なものではなくなってしまう。
三雲岳斗の新シリーズです。第一巻ということで世界設定の説明が多いですね。幽霊が自分の成長とともに成長していくのは他の話で読んだことがあるような・・・。何だったのでしょうか。漫画かもしれません。まだまだ伏線(というか紹介しきれない設定)がありますね、きっと。i.d.のように途中で終わらないといいのですが、どうなることでしょう。嵩月奏がかわいいですね。
以下未読の方は読まないようにしてください。
幽霊が見えるという設定で、術者(でいいのかな?智春です)の脳を媒体にして幽霊(射影体)を映し出している、と。だから自分にしか見えないらしいですが、機械を使えば見えるんですよね・・・。ということは術者を媒体に映写機のように映し出しているのでしょうか(紫外部か赤外部かはわかりませんが比較的可視波長領域に近そうです)?その場合、声はどうして伝えているのでしょう?はじめはデジタル変換のように何らかの変換をした後に術者の脳内で再変換しているのかな、と思いましたが、他の人にも聞こえているようだし。可聴領域外の波長で話しているというのはちょっと変な感じです。弾性波ですし、周囲の人間が気づきそうなんですよね・・・。あと(長いなあ)、智春が操作する機巧魔神が出てくるとき、トランクの中が真っ暗で、その名前が「シュヴァルツシルトの闇」なんですが、命名の由来は出るのでしょうか(シュヴァルツシルト半径シュヴァルツシルトですよね、きっと)?その辺の設定も次巻以降説明があるのかもしれません。同でもいいことですが、ライトノベルのやくざは可愛らしいですね。妙に仁義に厚いし。